「多様性」で大きなうねりを うたを語り 心に響かせて 《OB四連に向けて  練習指揮者 東松寛之(H24卒)》


 今回、練習指揮を拝命した東松寛之です。これまでの練習では「うたをどうやって語るか」ということを徹底して進めてきました。その結果は徐々に表れつつあると感じています。

 多田武彦作品は日本語に非常によく寄り添ったメロディー・リズムで書かれている一方、合唱で再現しようとするとどうしても音をなぞることに終始してしまいがちです。また、せっかく語れるようになっても、初めから終わりまで同じ口調で語ってしまうのもありがちです。
 そういったことに常に目を向けて、常に新鮮な言葉を届けるための訓練をこれからも続けていくことで、これまでのワセグリOBの「ある種の野蛮なイメージ」を覆すような演奏ができるのではないでしょうか? すでにその兆しは見えつつあります。

 もう一つ、私が目指しているのは「楽譜の見えない演奏」です。「ここにクレッシェンドが書いてあるんだろうな」「ここのハーモニー、決めにかかったな」などと思われるような演奏は面白くありません。楽譜に書いてあることを訴えるのではなく、自らのうたで心にダイレクトに響かせること。それは指揮者が誰であろうと普遍的に合唱団が目指すべき境地の一つです。そのために、うたを語れるように頑張りましょう。

 と、ここまで色々書きましたが、稲門グリーが最も重視しなければならないのは上手い下手以上に、老若男男が集まることによる「多様性」であると考えております。若手もベテランも一緒になって一つの音楽を作り上げる。その中でそれぞれの世代が持っている素晴らしい要素が絡まりあい、七色の音色を紡ぎ出す。バラバラであるということは早稲田にとってはプラスになりえます。
 「集まり散じて人は変われど、仰ぐは同じき理想の光」ですから心配はいりません。互いに気後れせず、ただ音楽に対してひた向きで前のめりであること。それが結果的に良い演奏を生むことだと信じています。

 今からでも遅くはありません。世代に関係なく「オールワセグリ」として一つの大きな「うねり」を作り上げませんか。そこに待っている体験は無二のものとなると確信しています。


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