マエストロ・ホリヤン(堀俊輔=昭和50年卒)情報 7年間の中部フィル指揮者任期を終え、活動の場を首都圏に!

古いOBなら記憶されていると思うが、ホリヤンこと堀俊輔君が、中部フィル正指揮者として7年間の任期を3月末で終え、今後は首都圏を中心に活動することになった。
稲門グリークラブには特別の思い入れがあり、1990年ロシア、1993年バルト・フィンランド、1996年イタリア・エジプト、2001年イギリスなどへの演奏旅行に指揮者として同行して高い評価を得た他、定期演奏会にも度々登場して稲グリのレベルアップに大いに貢献した。学指揮としてワセグリを卒業後、芸大に入学して作曲と指揮を学んだという異色の経歴を持つ指揮者。学指揮時代には前田憲男氏に「ウエスト・サイド物語」の編曲を強引に依頼するなど数々の伝説を残した、当時は珍しい学生ピアニストとしても活躍した。芸大卒業後は東京交響楽団を中心に多くの音楽的成果を残したが、東響コーラスを設立育成した功績は大きく、合唱を熟知するオケ指揮者として知られる。当時のワセグリメンバーも積極的に東響コーラスに参加した。

4月15日(土)にミューザ川崎シンフォニーホールで行われた「ヴェルディ・レクイエム」は如何にもホリヤンらしいダイナミックな演奏で満員の聴衆を唸らせた。演奏は東京交響楽団。合唱は「アニモKAWASAKI」だが旧東響コーラスメンバーも加わって凄い音を響かせた。
ホリヤンはその後も首都圏各地で演奏活動を続けている。

「アカン、アカン、もっと棒見て!!」 独特の関西弁による指導を受けた日々が昨日のように思い出される。また彼の棒で歌う機会があるかも知れない。しばらく見ない内に額と髪の境界線がかなり後へ下がっていたが、昔と全く変わらないエネルギュッシュなホリヤンだった。(徳)