【稲グリ新聞事始】<4>広報委員会で体制整備 若手呼び込みに課題も

この連載も今回で最終回。これまでの3回は稲グリ新聞の生い立ち、背景などを書いてきたが、ここでは新たに発足した広報委員会の活動と今後の課題に触れて締めくくりたい。
一昨年の2016年1月に柿沼郭さん(S53卒)がOB会長に就任。柿沼会長はマスコミ人らしく、OB会の広報活動に大いに関心を持ち、同年6月から「広報委員会準備会」を発足させ、月1回の会議を年末まで続けた。
準備会は柿沼会長の人選により、稲グリ新聞の編集長候補として杉野耕一さん(S59卒・日本経済新聞記者)、WEB担当として村上政道さん(H03卒)、田中啓介さん(H11卒)の3人を中心に、過去に新聞制作に携わってきたOBが加わり、総勢10人ほどでスタートした。
準備会での議論では、それまで稲グリ新聞とOB会サイトが連携していないことが課題に浮かび上がった。サイトの稲グリ新聞電子版担当として田中委員、YouTube、Facebook担当として村上委員があたることとなった。杉野さんの新聞づくりに、WEBの習熟者が加わり、緊密な連携の下で広報活動がスタートする準備が整ったのである。
17年から広報委員会が正式に発足し、月1回の編集会議で新聞の紙面づくり、OB会サイト、YouTubeの展開内容が検討される。稲グリ新聞は内容的にも視覚的にも興味を持って読んでもらえる紙面づくりが始まり、電子版のスタートで年4回の稲グリ新聞発行の隙間もカバーすることができた。
またアクセスしやすいOB会サイトの構築、稲グリ新聞・幹事会だよりのバックナンバー掲載、検索しやすくて人気のある現役定演、四連、六連など過去音源のYouTubeへのアップなど飛躍的な充実が図れたと思っている。
ただ、卒業したてで忙しい若いOB諸兄にもアプローチするコミュニケーションツールとして、これらが万全かどうかはこれからの検討課題だ。広報委員会としては、OB会活動に若手を呼び込む働きかけツールとしての研究も必要と思っている。今年度から広報委員会にさらに新しい人材が加わる。また新しい議論が出来ればよいと思っている。
(広報委員長頴原信二郎・S42卒)