現役六連 歌で「日本一周!」~ヒット曲メドレーに会場興奮

会場を沸かせた「ワセグリ日本一周!」=撮影:スタッフ・テス 中岡良敬

第68回東京六大学合唱連盟定期演奏会が5月12日、東京芸術劇場コンサートホールで開催された。早稲田大学グリークラブは宇田川安明氏編曲による「ワセグリ日本一周!」を、学生指揮者の横野奏士郎さん(4年)の指揮、増本博子さんのピアノ伴奏で演奏し、会場を大いに沸かせた。

宇田川安明氏

4番目に登場したワセグリは、六大学で最多の52人がオンステ。ステージは「早稲田→函館→沖縄→長崎→瀬戸内海→京都→東京」の順で日本を一周する「旅情と哀愁と興奮に満ちた25分の弾丸ツアー」と銘打った。

「都の西北~」の校歌のスキャットで始まり、「銀河鉄道999」「北国の春」「函館の女」「浪漫飛行」「島唄」と、往年のヒット曲をてんこ盛りにしたメドレーを演奏。特に「長崎は今日も雨だった」のゾリには、ひときわ大きな拍手が起こった。

大きな拍手が起こった「長崎は今日も雨だった」=同

それから一路東京へ。「鉄道唱歌」「瀬戸の花嫁」に続き、JR東海の「そうだ京都、行こう。」のCMに使われた映画「サウンド・オブ・ミュージック」の「私のお気に入り」、TOKIOの「AMBITIOUS JAPAN!」を伸びやかなハーモニーで歌い上げ、締めくくった。そしてアンコールは沢田研二の「TOKIO」。演奏後、会場から盛大な拍手と歓声が沸き起こった。

今回の他大学のオンステ人数は明治42人、慶應32人、立教23人、東大17人、法政12人。法政は初めて女性2人がオンステした。

六大学合同ステージは、男声合唱とピアノのための「この星の上で」(松下耕作曲)を、高嶋昌二氏の指揮、水戸見弥子さんのピアノで演奏した。

六大学合同演奏ステージ「この星の上で」=同

 

6月3日にペンシルバニア大と共演、6月22日は東西四連

現役グリーは6月3日(月)、米ペンシルバニア大学グリークラブの東京公演(杉並公会堂、19時開演、全席自由2000円)に、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団とともに賛助出演する。

6月22日(土)の第68回東西四大学合唱演奏会(すみだトリフォニーホール)では、男声合唱とピアノのための組曲「天使のいる構図」を清水敬一氏の指揮、小田裕之氏のピアノで演奏する。合同ステージは男声合唱組曲「IN TERRA PAX」を作曲者の荻久保和明氏の指揮で演奏する。

 

12月の定演、演奏曲目決まる

12月7日(土)の第67回定期演奏会の演奏曲目も決まった。作曲家の青島広志氏プロデュースのステージをはじめ、三宅悠太氏の新作委嘱初演(指揮:相澤直人氏)、男声合唱組曲「永久ニ」など、意欲的なプログラムをそろえた。