【現役2019】学生指揮者 横野奏士郎さん ~ 合唱の可能性 伝えたい

2019年度のワセグリはどのような音楽を追求していくのか。学生指揮者の横野奏士郎さん(4年)に聞いた。

横野奏士郎さん(4年)

――北海道出身の学生指揮者は久しぶりですね。
「旭川東高校で混声合唱の学生指揮者を務めました。高校時代、ワセグリのパワーでガンガン行く演奏を聴いて、正直『ここではやっていけない』と思いました。でも『それなら自分で変えてみたら』と周囲に勧められ、入部しました」
――今年度のワセグリの特徴、目標は何ですか。
「昨年1年間、前任の田中渉さん(H31卒)の下で、ハモるワセグリを目指したDNAを受け継ぐ人間が4分の3いるのは心強いです。各パートのバランスがとれていて、個々のパフォーマンスで鳴らすのではなく、全体でひとつのサウンドをつくり上げる代になると思います」
――送別演奏会、東京六連と好演が続きました。
「今年度は合唱の魅力をさまざまな形で伝えることを目標にしています。送別ではミサ、六連ではエンタメと、全く違うタイプの選曲をしましたが、どちらも〝合唱〟という形式に軸を置くことを意識しました」
「六連の『日本一周!』は、1997年六連の『東京だよおっかさん’97』を

東西四連のチラシ

、我々の代が好きだったこともありました。ポピュラーな曲を歌いながら、演出・振付は極力抑えて、音楽で勝負できたと思います」

――東西四連では清水敬一氏と初めて共演します。
「清水先生は早大コール・フリューゲルのイメージが強いですが、演奏を繊細なところまで創り上げるのが上手で、新しいワセグリを開拓するためにお願いしました。四連では、今まで聴いたことがないワセグリのサウンドが鳴ると思います」
―—12月の定期演奏会の曲も早々に発表しました。
「今年度は合唱の可能性、ワセグリの可能性を探る1年になると思います。合唱ってこんなこともあんなこともできるんだぞ!っていうのを、ワセグリのやり方で世の中に伝えていきたいです」

構成・杉野耕一(S59卒)