第22回東西四大学OB合唱連盟演奏会が7月28日、大阪・フェスティバルホールで開催された。稲門グリークラブは85人がオンステし、男声合唱組曲「僕の愛 あなたの夢」(作詞:栗原寛、作曲:大藤史、編曲:森田花央里)を、相澤直人氏の指揮、森田花央里氏のピアノで演奏して、会場の2700席がほぼ満席となった聴衆から大きな拍手を受けた。
今回、平成20年代卒の若手OBの発案で、相澤先生をお招きして、稲門グリーにとって初めてとなるポップス調のラブソングに挑戦。女性のシンガーソングライター、作曲家が作曲・編曲した甘くせつない恋模様のメロディーを、タンバリンとシェイカーの伴奏も入れて、柔らかいハーモニーで歌い上げた。
3月から5カ月間練習を重ね、多くのメンバーに染みついている「昭和の男声合唱」から脱皮して、「胸キュン」「胸アツ」の「エモい(エモーショナル=感情が揺さぶられる)」響きを追求した。どこまで実現できたかは聴いてくださった方々の評を待たなければならないが、稲門グリーにとって新たな音楽の領域を切り開いたといえる。
オンステメンバーも、昭和31年(1956年)卒から平成31年(2019年)卒の新OBまで、60年以上にわたる幅広い世代が参加。新旧OBの融合という点でも大きな成果があった。
このほか新月会(関西学院)は黒人霊歌、慶應義塾ワグネル・ソサィエティーOB合唱団は「ジプシーの歌」(ブラームス作曲)、クローバークラブ(同志社)は男声合唱曲「季節へのまなざし」(荻久保和明作曲)を好演した。
合同演奏は、一昨年に逝去された作曲家の多田武彦先生を偲んで、「柳河風俗詩」「富士山」「雨」などの多田作品を演奏して閉幕した。次回OB四連は2021年夏に東京で開催する。
ご指導いただいた先生方に感謝
最後になりましたが、本番まで的確かつユーモアあふれる指導でリードしてくださった相澤先生、編曲・ピアノにとどまらず、自ら歌って踊ってメンバーを鼓舞してくださった森田先生、練習に何度もお越しになって温かく見守ってくださった大藤先生に、改めて御礼申し上げます。
【編集部追記】ワセグリOB会広報委員会は今回のOB四連で、OB会サイトに「OB四連に向けて」などの記事をリアルタイムでアップし、ツイッターやフェイスブックで拡散して、機運を盛り上げていこうと考えました。幸い、オンステメンバーやOB各位にとどまらず、多くの方々に閲覧いただき、諸先生方にもSNSで共有していただくなど、本番までの一体感の醸成に少しは貢献できたかなと思っています。時に不適切な記述、表現もあったかと思いますが、先生方をはじめ皆さまのご厚情、寛容な心に感謝申し上げます。