新曲・ダンスに果敢に挑戦~ジョリーラジャーズ演奏会

ワセグリOBがメンバーの半数を占める男声合唱団「ジョリーラジャーズ」の第23回演奏会が9月21日、東京オペラシティコンサートホールで開かれた。20人のメンバーが今年もすべてア・カペラ(無伴奏)の曲で勝負しながら、話題の新曲や踊りの振付に果敢に挑戦して、会場をほぼ満席に埋め尽くした聴衆を楽しませた。

演奏会は、すっかり定番となった吉岡弘行氏の指揮、柿沼郭さん(S53卒)の司会で進行。海や川の歌を集めた第1ステージでは「シェナンドー」「希望の轍」「川の流れのように」を歌い、「帰れソレントへ」の見事なテナーソロにひときわ大きな拍手が起こった。

カウボーイ姿で熱唱したアメリカ西部劇テーマ曲集
軽妙なコントを披露する岩淵靖宏さん(S58卒)

第2ステージはアメリカ西部劇テーマ曲集で、岩淵靖宏さん(S58卒)の軽妙なコントを交えながら「黄色いリボン」「雨に濡れても」「ローハイド」などを演奏した。

第3ステージは「〝人生泣き笑い〟涙のあとには虹も出る」と題して、人生にまつわる歌をそろえた。時代劇「水戸黄門」の主題歌で始まり、2018年に大ヒットした米津玄師(よねづけんし)の「Lemon」を繊細なハーモニーで歌い上げた。一方、DA PUMPの「U.S.A.」は、メンバーの「安全」を優先して、片足でジャンプしながら親指を立てて腕を振る〝ダサかっこいい〟ダンスは短めにした控えめな演出に。それでも息を切らしながら歌って踊るメンバーに会場から温かい拍手が送られた。

DA PUMPの「U.S.A.」のダサかっこいいダンスに挑戦

この後、ミュージカル「レ・ミゼラブル」より「民衆の歌声が聞こえるか?」、さだまさしの「関白失脚」、森昌子の「哀しみ本線日本海」と歌い継ぎ、09年のNHK連続テレビ小説「だんだん」の挿入歌「いのちの歌」で締めくくった。最後にキャプテンの細金雅彦さん(S55卒)があいさつで、踊りの振付について「おわびの言葉もございません」と話して笑いをとるなど、会場を終始沸かせながら終演した。