【OB六連に向けて】山脇卓也さん初練習~「月光とピエロ、1曲目で世界観が決まる」

5月31日(日)の第11回東京六大学OB合唱連盟演奏会(東京芸術劇場)に向け、稲門グリークラブの男声合唱組曲「月光とピエロ」を指揮する山脇卓也さん(H10卒)の初めての練習が2月1日、東京・中野のなかのゼロ・リハーサル室で行われた。

山脇さんが稲門グリーを指揮するのは、2007年第16回OB四連の「アイヌのウポポ」以来。この日の練習には約80人が出席し、早稲田・OB六連実行委員長の井上靖夫さん(S56卒)は、山脇さんが現役の六連でも合同演奏を指揮することを紹介して「OBも現役も、六連を〝山脇イヤー〟にしよう」と呼びかけた。

約80人が参加した山脇卓也さんの初練習

山脇さんは発声練習から指導して、メンバーに力みのない自然な発声を心がけさせた後、3人が1組になって、互いの声を聴きながらハモっているかを確かめ合う練習も取り入れた。

練習を指揮する山脇さん

アンサンブル練習では、「1曲目の『月夜』が一番大事。これで組曲の世界観が決まる。特に組曲を俯瞰できる1ページ目がうまくいけば、すべてうまくいくと思う」と、練習時間の大半を1曲目に費やした。

特に意識付けしたのが「音の色の違い、変わり目」。1曲目冒頭のト長調(G-Dur)は「月の光が当たって、ピエロが鮮やかに登場する」、やがて短調に変わって「ピエロの内面や心情を表現し、その後の展開を暗示させる」などと、視覚的なイメージを植え付けながら歌唱を指導。各パートの音程やハモりを入念にチェックしながら、音が整理されて、雑味の少ないハーモニーに仕上げていった。

次回の山脇さんの練習は2月11日(火・祝)の13~17時、豊洲文化センター・サブレクホールで行う。練習後には「発進会」を開く。