現役六連は委嘱初演「ブレイブ・ストーリー」

 現役グリーが5月6日の第66回東京六大学合唱連盟定期演奏会(東京芸術劇場)で演奏する曲目が、委嘱初演「男声合唱とピアノのための『ブレイブ・ストーリー』」に決まりました。

宮部みゆきさんのファンタジー冒険小説をモチーフに、作曲家の川井憲次さんに委嘱し、学生指揮者の中島龍之介さんの指揮で演奏します。

原作は、主人公の小学5年生の少年が家庭崩壊の危機に直面し、その運命を変えてくれる女神に会うべく、現実世界に住む人間のエネルギーが創り出した「幻界(ビジョン)」に旅立ちます。冒険の旅の途中で少年は多くの仲間と出会い、数々の苦難を乗り越えながら、たくましく成長していく物語です。小説はベストセラーとなり、漫画やアニメ映画にもなりました。

作曲の川井憲次さんは、日本を代表する巨匠アニメ作家である押井守監督との、またJホラー映画の第一人者として「リング」ほか傑作を送り出してきた中田秀夫監督との長年のコラボを経て、昨今はフランス・香港などの外国映画や大河ドラマ「花燃ゆ」の音楽を手がけるなど、第一線の劇伴音楽作曲家として世界的に活躍されている方です。

宮部みゆきさんの原作に、多くのアニメ作品やテレビドラマ、映画の音楽を手がけてきた川井さんがどのような音楽を吹き込むのか、現役グリーがどのような世界を表現するのか、興味は尽きません。委嘱初演のステージに期待したいと思います。

一方、6月25日の第66回東西四大学合唱演奏会(すみだトリフォニーホール)では、松原千振先生の指揮で「北東欧アラカルトステージ~若人と海~」を演奏します。