7月の東西四大学OB合唱連盟演奏会に向け、稲門グリークラブが演奏する男声合唱組曲「北斗の海」の指揮者、岡本俊久さん(S48卒)の初練習が5月13日、東京・後楽園の文京シビックホール練習室で行われた。岡本さんのわかりやすくメリハリの利いた指導に、約60人の参加者は濃密な時間を過ごし、練習はいよいよ佳境に入った。
1971年の早稲田大学グリークラブ定期演奏会で、学生指揮者として「北斗の海」を指揮した岡本さんは、演奏にあたって「(草野心平の)詩のレベルは高く、それを言葉で伝えていかないといけない」と呼びかけた。
「僕がやった時にはなかったんですよ」と苦笑しながら、77年に追加された4曲目の「海」から練習を開始。早速、音程の乱れに「音取り音源で音を取ろうという考えを捨てて、自分で楽譜を読んでください」、終盤の2度目の「きのふに続いて海は古く…」には「ダカーポで(曲想が)全く同じわけがない」との注文が出た。3曲目の「風景」では「妙にうまいね。リズムの詰め方がとてもいい」とのお褒め?の言葉も。その後もハモリやリズムを確認しながら、全5曲を一通りさらった。
最後にはメンバーに「詩を音読100回、声を出して読んでください」と要望して、約2時間の練習を締めくくった。
最後にはメンバーに「詩を音読100回、声を出して読んでください」と要望して、約2時間の練習を締めくくった。