ワセグリの昭和40年代前半卒のOBらで構成する倶楽部グリーは6月23日、米ハーバード大学のア・カペラ男声合唱団クロコディロスとのジョイントコンサートを、東京・池袋の帝京平成大学冲永記念ホールで開いた。日本のシニアの円熟したハーモニーと米国の若者の潑剌とした歌声が競演して、聴衆を楽しませた。
今回で13回目となるジョイントで、倶楽部グリーは「愛、そして別れ」と題して、丸山はるおさん(S42卒)の編曲・指揮、山中麻鈴さんのピアノで、「You Are My Sunshine」「明日に架ける橋」「また逢う日まで」などのポピュラーソングを演奏。ソプラノ歌手の内田智子さんを迎えて歌った「恋人よ」「聖母たちのララバイ」には会場からひときわ大きな拍手が起こった。
倶楽部グリーの名物となった南方昭彦さん(S45卒)のMCも、軽妙なトークと自虐ネタで会場を沸かせ、アンコールには内田さんとともに「五月のバラ」を歌って締めくくった。
続いて登場したクロコディロスは、12人のメンバーが見事な歌唱力と振付で、スタンダードナンバーからジャズ、バラードまで幅広いレパートリーの中から約20曲を披露した。ステージは中嶋勝彦さん(S42卒)の通訳を交えて進行し、演奏の合間にはメンバー1人ひとりが日本語も交えて自己紹介。「上を向いて歩こう」「花は咲く」などの日本の曲も歌って、最後まで聴衆を魅了した。