倶楽部グリーが創立15周年コンサート~青春の歌声いつまでも

昭和40年前後に卒団したワセグリOBらで構成する倶楽部グリーは12月15日、創立15周年記念コンサートを杉並公会堂大ホールで開催した。「歌は青春!輝け黄昏のハーモニー」と銘打ち、30人余りのメンバーが丸山はるおさん(S42卒)の編曲・指揮、永井みなみさんのピアノで、得意とするポップスの合唱曲を若々しい歌声で熱唱。地元の中学校2校の合唱団も賛助出演して、満席の聴衆とも一体となって幅広い世代をつなぐ心温まるコンサートになった。

第1ステージの「思い出のアルバム」
第2ステージで中学生と「BELIEVE」を演奏

 

第1ステージは倶楽部グリーの「思い出のアルバム」と題して、「岬めぐり」「涙そうそう」「なごり雪」「時代」など時代を彩ったヒット曲を演奏。最後は「あの素晴らしい愛をもう一度」「いちご白書をもう一度」「22才の別れ」など1970年代フォークソングメドレーを歌った。

MCの南方昭彦さん(S45卒)が名調子で演奏曲を解説しながら、「私たちも暇ですから、賞味期限が切れないうちに気軽にお声がけください」「私たちが誘われて、お断りするのは『桜を見る会』だけです」などと会場の笑いを誘った。

第2ステージは中学生ステージで、杉並区立の和泉学園中学部合唱部、東原中学校混声合唱団が出演し、みずみずしい歌声を披露した。両校の合同演奏は今年のNHK合唱コンクール課題曲の「君の隣にいたいから」。そして倶楽部グリーも加わって、丸山さん編曲による「BELIEVE」を丸山さんの指揮で歌った。

第3ステージの「倶楽部グリー Great Hits」

第3ステージは「倶楽部グリー Great Hits」。メンバーがカジュアルな服装に着替えて、「慕情」「熱き心に」「川の流れのように」「明日に架ける橋」などの偉大なヒット曲を、多くのソリストを繰り出しながら演奏し、大きな拍手を受けた。アンコールは「チャンピオン」、最後に中学生も加わって「世界で一つだけの花」を歌って、大団円となった。

アンコールは中学生とともに「世界で一つだけの花」を歌った

倶楽部グリーは、学園紛争のために送別演奏会を開けなかった1966年(昭和41年)卒OBらによる「30年目の送別演奏会」が1995年に開催されたのをきっかけに、再会したメンバーの交流が始まり、2005年に「倶楽部グリー」として正式に発足した。

レパートリーは指揮者の丸山さんが編曲したポップスが中心。これまで2回の米国演奏旅行、東日本大震災を受けて宮城県石巻市で復興支援コンサートを6年連続で開いたほか、06年から毎年、ハーバード大学クロコディロスの東京公演で共演。杉並区では荻窪音楽祭に16回出演し、杉並区の中学校と毎年ジョイントコンサートを開いている。

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倶楽部グリーでは、「若い」新入部員(実際は年齢不問)を募集しています。当団の売りは、出演ステージ数が多く、楽しい仲間と国内外各地を旅しながら歌えることです。これからも多くの皆さまのご支援、ご協力をお願いいたします。