板場貴大さん(現役4年)ライフセービング世界3位~水泳と合唱の二刀流

ライフセービング競技で世界3位ーー。早稲田大学グリークラブの板場貴大さん(4年)は、水泳競技と合唱活動の「二刀流」をこなす規格外の大学生活を送りながら、快挙を成し遂げました。将来の夢の舞台は「世界の海」です。

板場貴大さん(いたば・たかひろ=社会科学部4年)

7月、オリンピックに採用されていない競技種目の国際大会「第11回ワールドゲームズ」が米国バーミンガムで開かれました。板場さんはライフセービング男子障害物4×50mリレーで銅メダルを獲得しました。
3歳から水泳を始めて、早稲田実業学校高等部時代に、国民体育大会のリレー種目で優勝、個人でもインターハイで入賞。今もアテネ、北京両五輪の競泳男子平泳ぎで2種目連覇した北島康介さんの水泳スクールのインストラクター、母校の早実水泳部の外部指導員を務めています。
大学では体育部に入らず、グリークラブとライフセービングクラブを選びました。「競泳は高校までしかやらない、大学では自由度の高い活動をしたい、と決めていました」。それでも日本ライフセービング協会の目に留まり、3年生の時に日本代表選手に選ばれました。
グリーでは外政マネージャーで、コロナ禍で消滅しかけていた「関東近郊大学合唱団連盟」を1月に復活させ、代表を務めました。「グリーの4年間で一番頑張った時期です。コロナ禍と国際大会で、六連と四連に一度も出られなかったのが残念ですが、最後の定演は絶対に乗りたいです」

ワールドゲームズで銅メダル獲得(右から2人目が板場さん)

卒業後は日本郵船に入社し、海技士の資格を取得して船舶に乗り込み、1年の半分を世界の洋上で過ごす予定です。「社会人になっても、休みの日はライフセーバーの活動に携わりたい。世界各国の人と一緒に歌を歌えたら最高ですね」と笑顔を見せました。
構成・杉野耕一(S59卒)