稲門グリークラブの元幹事長で多くの海外演奏旅行を手がけ、ラトビアとの友好親善に貢献した加藤晴生さん(S37卒、2023年12月逝去)をしのぶメモリアル・コンサートが2月2日、タワーホール船堀小ホールで開かれました。加藤さんが所属していた合唱団ガイスマ、稲門グリークラブ・シニア会が歌で加藤さんの功績を顕彰しました。
コンサートの冒頭、出演者と聴衆が全員で黙とうをささげ、ガイスマの児玉昌久代表(S37卒)から加藤民子夫人に感謝状を贈呈。加藤夫妻をガイスマの名誉団員とすることが発表されました。
シニア会は耕納邦雄さん(S37卒)の指揮、佐藤美佳さんのピアノで、林光編曲の男声合唱による日本抒情歌曲集より「浜辺の歌」「中国地方の子守歌」「早春賦」「叱られて」「待ちぼうけ」を歌いました。
合唱団ガイスマは佐藤拓さん(H15卒)の指揮、坂本雅子さんのピアノで、ラトビアの合唱曲から「頭を上げて、白髪のお母さん」「光の城」「我らの父(主の祈り)」を演奏。そして最後に「我が祖国に」を加藤さんのワセグリの同期でもある児玉さんのナレーション入りで歌いました。合同演奏では、ラトビア民謡「風よ、そよげ」(訳詞:加藤民子)、「遙かな友に」を聴衆とともに歌って終演しました。
加藤さんは1980年代から稲門グリークラブの幹事、幹事長を務め、欧米や旧ソ連など数々の海外演奏旅行を実現しました。中でもラトビアには93年と98年の2回訪問し、2004年に日本ラトビア音楽協会を設立して専務理事に就任。09年にラトビア政府から国家勲章「クロス・オブ・レコグニション」が贈られました。同年に設立された合唱団ガイスマは13年から、ラトビアで5年ごとに開催される「歌と踊りの祭典」に参加しています。