OB四連・コバケン先生初練習~導入部や情景描写を入念に

9月15日の第25回東西四大学OB合唱連盟演奏会(OB四連)に向け、指揮者の小林研一郎先生の初めての練習が8月24日、早稲田奉仕園スコットホールで行われました。全国から100人を超すメンバーが参加して、男声合唱組曲「水のいのち」の各曲の導入部(入り)、情景描写の部分を入念に練習し、濃密で緊張感のある時間を過ごしました。

小林先生の指揮で「水のいのち」の各曲の導入部を中心に練習

午後2時前、メンバーの大きな拍手に迎えられて、小林先生とピアノの大室晃子先生が入場。小林先生は「皆さま、ようこそ。皆さまとご一緒するときは心が躍ります。いつも想像を超えた力を発揮して、聴衆のひだ、心の中に入っていく演奏をたくさん知っています」とあいさつしました。

曲想を解説する小林先生

しかし練習が始まると雰囲気は一変。1曲目の「雨」の<降りしきれ 雨よ>で何度もダメ出しをして、「インテンポの中にもたくさんの膨らみ、祈りがあり、感動が埋め込まれている」と解説。「今の皆さんの声を聴くと、疑心暗鬼になり、これじゃダメだという気になる。もっと深い音で、はっきりしたアクセント、言葉遣いをして」と注文を出しました。メンバー一人ひとりを指名して(歌わせるのではなく)歌詞を発音させて言葉の意味を考えさせ、大室先生のピアノの音色にも注文を出すなど、各曲の入りに多くの時間を割きました。

2曲目の「水たまり」でも<わだちのくぼみ そこのここの>の箇所で「情景描写ができるように」「今の歌声では流れていかない。(音楽に)杭を打たない!」。3曲目の「川」の<何故 さかのぼれないか><だが やはり 下へ下へとゆくほかはない>では「自分の人生観をくるんでください」「皆、もっと演技して」と指示しました。5曲目「海よ」のffのクライマックスでは「さすが!もうちょっとお腹の中に重心が下がっている方がいい」。それでもアンサンブルが軌道に乗ってくると、「そぉお!」「OK!」「最高!」「感動をありがとう!」を連発して、メンバーを乗せていきました。

練習を終えて大室先生をたたえる小林先生。メンバーからも大きな拍手

午後4時すぎに「皆さん、ありがとうございました。お疲れさまでした」と早めに練習を終了。大室先生と握手してねぎらい、メンバーからは長い時間拍手が鳴りやみませんでした。