合唱指揮者の山脇卓也さん(H10卒)が指導している早稲田大学女声合唱団(通称:わせ女)の第7回定期演奏会が12月25日、杉並公会堂大ホールで開催されました。11月の全日本合唱コンクール全国大会(大学職場一般部門)で銀賞を受賞した実力をいかんなく発揮して、約50人のメンバーが澄みきった歌声で聴衆を魅了しました。

演奏会は、山脇さんの指揮、松元博志氏のピアノで、全日本合唱コンクールでも歌った「露営のともしび」(高嶋みどり作曲)、「Winter Stars」で始まり、美しいヴォカリーズ(母音唱法)と明瞭な言葉遣いで、たちどころに聴衆の心をつかみました。
続いて、委嘱作品「あなたと歩く」(たかはしけいこ作詩、根岸宏輔作曲)を初演し、大きな拍手を受けました。休憩をはさんで、学生指揮者の岡田ひかるさん(3年)がサンタクロースの衣装で指揮し、メンバーがカチューシャを付けて歌った「クリスマスアラカルト」も聴衆を楽しませました。

最終ステージは「不可思議のポルトレ(肖像)-与謝野晶子の四つの詩-」(信長貴富作曲)。山脇さんの指揮で、与謝野晶子の創作への葛藤、狂気に近い執着、恋情を情感豊かに表現。終曲の「明日」は、不確かな未来に希望を託し、前に進もうとする強い意志を力強く歌い上げました。
アンコールは山脇さんの指揮で、根岸氏が谷川俊太郎の詩から作曲した「ありがとう」を委嘱初演。岡田さんの指揮で「Hail Holy Queen」を歌って、大きな拍手に包まれながら終演しました。
わせ女は2018年、学内唯一の女声合唱団として創立(当初はグリークラブの部員も在籍していました)。他大生も参加できるインターカレッジ合唱団として、成長を続けています。創立8年目の今年、全日本合唱コンクールの東京都大会で金賞を獲得し、全国大会への出場を果たしました。
