ワセグリの中堅・若手OBらが参加する合唱団「お江戸コラリアーず」(おえコラ)が2018年11月25日、札幌市で開いた第71回全日本合唱コンクール全国大会の大学職場一般部門・同声合唱の部で、金賞と最高賞にあたる文部科学大臣賞を受賞した。
おえコラは自由曲で、男声合唱組曲「縄文土偶」(宗左近作詩、三善晃作曲)から「ふるさと」を演奏。凄惨な戦争体験を持つ作詩者と作曲者が曲に込めた死者への鎮魂の思い、生者への愛を、80人を超すメンバーが一糸乱れぬハーモニーと圧倒的な迫力で歌い上げた。この作品は、おえコラの演奏がきっかけとなり、18年12月にカワイ出版から楽譜が出版された。
全国大会には10年連続10回目の出場。今回で金賞が9回目、最高位の文科大臣賞は5回目の受賞となった。毎年、メンバーが就職や転勤などで3分の1ほど入れ替わるが、濃密な練習とコミュニケーションで高い技術力を保ち続けている。
指揮者の山脇卓也さん(H10卒)は「受賞もさることながら、埋もれていた名曲を演奏して出版までできたことで、合唱界に一つ貢献できたかなと思っています」と話している。