練習指揮者 小林 昌司(H29卒)
この度、OB四連単独ステージの男声合唱組曲「僕の愛 あなたの夢」の下振りを担当します、小林昌司(H29卒)と申します。現在24歳、独身の新宿区在住で、出身は福島県の会津、大好物はラーメンです。現役時代、今回指揮していただく相澤直人先生をお呼びしたことがきっかけでお声掛けをいただきまして、僭越ながら練習指揮者をお引き受けさせていただきました。どうぞよろしくお願いします。
今回稲門グリークラブとして挑む組曲「僕の愛 あなたの夢」は、”恋愛”をテーマとした4曲から構成されています。とても新しい作品で、2017年7月に駿河台倶楽部(明治大学グリークラブOB会合唱団)によって委嘱初演されました。作曲は女性シンガーソングライターとして活躍されている大藤史(おおとう ふみ)さんで、合唱編曲が今回ピアニストをお願いしている森田花央里(もりた かおり)さんです。
もともと弾き語り用の曲なだけあって、どの曲もキャッチーなメロディーラインの素敵な曲揃いです。ユニゾンでの進行が多く、合唱曲の難易度は高くありません。しかしながら簡単なだけに、ただ暗記で終わってしまっては陳腐でつまらない演奏になり、男女の恋模様が主題ですから、上辺だけなぞっただけでは味気ないものになってしまいます。譜面を超えた表現が求められる、歯ごたえのある作品だと感じています。
今回の下振りの音楽としては、より繊細な表現付け、より丁寧な言葉さばき、より溶け合うハーモニー作りを心がけていきたいです。さらに深く、音楽を通じて実現したいことは、より自分から表現しようとする”自主性”を育むことです。これは勿論下振りの目指す音楽を支えるためでもありますし、1人で表現を行う弾き語りのニュアンスを出すためでもあります。歌い手それぞれに相澤先生に与えられる指示やイメージを咀嚼してもらい、そのうえで一人ひとりが自分なりに曲と向き合い、解釈や世界観をキチンと持って表現する、これが実現するよう働きかけていきたいと思います。
さて今回のOB四連、組織としてのテーマは、新旧OBの『融合』だと考えています。近年、OB合唱団の演奏会で若手OBの比率が上がっていることが注目されていますが、今回目指すのはその先です。ただ若手OBが参加している場ではなく、新旧OB一人ひとりにとっての心の拠り所となるよう、OB全体の融合、組織の一体感の醸成を図っていきたいです。その実現に向けた具体的な施策として①若手パートリーダー起用②発声や練習で交流時間設定③練習後の積極的な飲みニケーション――の3つを実施し、推進していきます。
非常に短い時間ではありますが、下振りとして参加の諸先輩方はじめ練習ピアニストの古門詩帆さんや多くの方の力を借りながら、1回1回の練習を密度の濃いものにしていけるよう頑張ります。
最後に、7/28(日)大阪・フェスティバルホールで歌う喜びを多くの方と共有したいと思っています。ふと気になったら練習にお越し下さい。叶わなければ、是非本番を聴きに来てください。OB一丸となって、共に良い音楽を。それでは約半年間お世話になります。