米国のペンシルバニア大学グリークラブの東京公演が6月3日夜、杉並公会堂で開かれた。早稲田大学グリークラブは慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団とともに賛助出演し、互いの応援歌や愛唱曲を歌い、合同演奏もして、日米の歌のエール交歓で会場を沸かせた。
ペンシルバニア大グリーは27人がオンステし、第1ステージで「アメイジング・グレイス」「シェナンドウ」「モーツァルトのレクイエム」など古典・伝統曲を9曲、第2ステージで「カントリーロード」などポピュラーソングを12曲演奏した。地声に近い自然体の発声ながら、実声とファルセット(裏声)をうまくつなぐ歌い方で、柔らかいハーモニーが会場を包んだ。2ステでは「上を向いて歩こう」を流暢な日本語で歌い、「Walk Him Up the Stairs」では華麗なダンスも披露して、聴衆から大きな拍手を受けた。
第3ステージは早稲田が約40人、慶應が20人余りのメンバーが加わり、「日米応援歌合戦」を繰り広げた。早稲田は校歌と「紺碧の空」「斎太郎節」、慶應は「若き血」「我ぞ覇者」「Slavnostni Sbor」を〝日本流〟の重厚なハーモニーで演奏した。合同演奏は「最上川舟唄」と「Ride the Chariot」。日米双方からソリストが出て、友好を深めながらフィナーレとなった。