令和元年の春の叙勲で瑞宝大綬章を受賞した白井克彦・元早大総長(S38卒)の祝賀会が9月12日夕、東京・早稲田のリーガロイヤルホテル東京・ロイヤルホールで行われた。発起人代表が森喜朗元首相、発起人には政財界、教育界の重鎮が名を連ね、出席者も多士済々の顔ぶれだった。
白井氏本人からのリクエストもあり、祝賀会の後半に「稲門グリークラブ」としてグリークラブの同期やシニア会、東京稲門グリークラブ、横浜稲門グリ-クラブなど有志約30名が出演。それに列席していたグリーOBや白井氏も加わり、校歌、応援歌、愛唱歌を、同期で横浜稲グリ指揮者の加藤治信(S38卒)の指揮で演奏した。応援歌「ひかる青雲」は途中に「慶應倒し、意気上げて…」の歌詞があるが、慶應の安西祐一郎、清家篤、長谷山彰の歴代3塾長の前でしっかり歌った。
祝賀会の冒頭、発起人代表の森氏が遅れたため、乾杯の音頭を予定されていた河野洋平元外相が発起人として挨拶。最初の祝辞は柴山昌彦前文部科学相(前日の内閣改造で萩生田光一氏に交代)だったが、続いて急きょ出席した萩生田文科相も挨拶するというハプニングも。萩生田氏は早稲田実業卒業で、「落ちこぼれて明治に行った」と笑いをとっていた。また白井氏が早実の理事長をしていたとき、野球部が斎藤佑樹を擁して夏の甲子園で優勝した話も披露された。
白井君は高校時代に国立市で「ときわ会」という合唱団を立ち上げ、今も会の代表を務めているとか。グリーの同期会で「Bassが足りないから手伝う者はいないか?」と問いかけたりしていた。奥様もバイオリニストで、早稲田大学交響楽団と共演したことがある。
まずはグリークラブとしてもおめでたい催しであった。
清水 實(S38卒)