5月31日(日)の第11回東京六大学OB合唱連盟演奏会に向け、男声合唱組曲「月光とピエロ」を指揮する山脇卓也さん(H10卒)の第2回練習が2月11日、豊洲文化センター・サブレクホールで行われ、約70人のメンバーが参加した。
この日は5曲目の「月光とピエロとピエレットの唐草模様」を集中的に練習した。テンポが速い終曲で、これまで勢いにまかせて歌う演奏が多かったが、山脇さんは「冷静に和音の移ろいを感じてください」と各パートの音程や和音を入念に確認しながら、きちんとハモる感覚をメンバーに植え付けていった。
音程や音色をそろえるために、各パートを向き合わせたり、パートに関係なく混ぜて歌わせたりする練習も。「あの人の口の中から自分の声が出てくるように歌って」「噴水のように、頭のてっぺんから音を噴き上げて」などユニークな表現を交えながら、トーンをそろえていった。
山脇さんは「今はしっかり鳴らしながら、ちゃんとハモるようにする筋トレ・エクササイズ期間。初期の盆栽のように、ボウボウとしていていい。本番に向けて徐々に刈り込んでいきたい」と説明。メンバーの年齢や合唱経験の違いなどから「素(す)の状態を作り出すのは難しいが、まだのんびりやりながら、少しずつ曲想を研いでいきたい」と結んで、練習を終えた。
練習後、メンバーの有志は「発進会」を開き、演奏の成功を誓いながら、幅広い世代が交流を深めた。次回練習は2月15日(土)13~17時:豊洲文化センター・サブレクホール、山脇さんの第3回練習は2月24日(月・祝日)13~17時: 江東区文化センター大研修室で行う。