共立女子大学文芸学部教授の林幹夫さん(S48卒)が2月15日、共立講堂で定年前の最終講義を行い、ワセグリ同期や東京稲門グリークラブのメンバーら約50人が駆けつけて、合唱で花を添えた。
林さんの最終講義は「私の教育学~人間とは、そして教育とは何かを問いつづけて」と題して、1時間半行われ、100人余りの学生や大学関係者らが聴き入った。
続いて東京稲グリのメンバーが登壇し、佐藤拓さん(H15卒)の指揮で「Beati mortui」「千曲川」を演奏した。このあとグリーの同期らが加わって、岡本俊久さん(S48卒)、森田知治さん(同)の指揮、溝田俊二さん(同)のMCでステージは進行。林さんは「Ride The Chariot」「アカシヤの径」でソロを務め、「ふるさと」で指揮にも挑戦した。最後は佐藤さんの指揮で「遥かな友に」を、会場の聴衆とともに歌った。メンバーにとっても、現役時代に演奏した懐かしの共立講堂で久しぶりに歌う機会となり、思い思いに感慨にふけっていた。
このあと教職員でつくるバンド「The Beertles」(ビアトルズ)がビートルズナンバーを演奏し、林さんはギターとボーカルを披露して「ミッキー!」の黄色い歓声と大きな拍手を受けた。最後は会場の全員で共立女子大学学生歌を歌って閉幕した。
終演後、大学内のカフェテリアで打ち上げを開き、メンバーらが林さんの長年の労をねぎらった。林さんは「共立には32年勤めた。自分の専門以外のこともやる何でも屋だったが、遊び心を入れた授業をさせてもらった。その下地はすべてグリークラブにあります」とメンバーに感謝の気持ちを述べた。