ワセグリ送別演奏会~卒団生の旅立ち・新体制の船出を祝う

早稲田大学グリークラブは2月17日、第71回送別演奏会を杉並公会堂大ホールで開催しました。新型コロナウイルス禍で2年ぶりの開催となった送別演奏会も、第6波の到来でチケットは事前予約制、座席制限での開催となりましたが、総勢40人余りのメンバーが熱い演奏で卒団生と旅立ちと新体制の船出を祝いました。

第1ステージは卒団生・現役生合同の愛唱曲ステージ。「紺碧の空」で始まり、「宇宙戦艦ヤマト」「アカシヤの径」「なごり雪」「昴」「斎太郎節」などおなじみの曲で、卒団生が独唱を務め、大きな拍手を受けました。

続く第114代卒団生ステージは、コロナ禍の長期化で多くの演奏会が中止になるなか、最後まで結束してグリーライフを完走した14人がオンステ。「宙船」「わが叙情詩」「函館の女」「雨」「Set down Servant」の思い出の歌を、少人数とは思えぬ圧倒的な声量で熱唱しました。これまで恒例だったトークや演出はやめて、演奏に徹したステージは潔ささえ感じさせました。

最後の現役生ステージは男声合唱組曲「そのあと」(谷川俊太郎作詩、上田真樹作曲)。谷川氏の5つの詩の「とても深くてグサリと刺さる言葉たち、あたたかく大きく包んでくれるような言葉たち」(上田氏)を、新学生指揮者の今井啓誓さん(新4年)の指揮で、30人弱のメンバーが重厚かつ情感豊かに歌い上げました。

最後は再び「紺碧の空」で卒団生が加わり、新旧のトップテノール・パートリーダーのソロによる「遙かな友に」から「U.Boj」「酒頌」と歌い継ぎ、「早稲田の栄光」で閉幕しました。

卒団生、そして現役の新体制に幸多かれと祈りたいと思います。

 

◎…送別演奏会のプログラムで、今年の東京六連、東西四連の演奏曲が発表されました。

◇第71回東京六大学合唱連盟定期演奏会=5月1日(日)東京芸術劇場コンサートホール

早稲田単独「16分でわかる!平成J-POP史」

編曲:田中達也 指揮:今井啓誓(学生) ピアノ:久田菜美

◇第71回東西四大学合唱演奏会=6月26日(日)京都コンサートホール大ホール

早稲田単独 男声合唱とピアノ(四手)のための「遊星ひとつ」

作詩:木島始  作曲:三善晃  指揮:清水敬一