7月30日の第24回東西四大学OB合唱連盟演奏会(兵庫県立芸術文化センター)に向け、稲門グリークラブは17日、指揮者の小林研一郎先生、ピアノの大室晃子先生による練習を文京シビックセンター多目的室で行いました。3月の「コバケンが振る 稲門グリークラブ演奏会vol.2」以来、4カ月ぶりとなる小林先生の指揮で、「さすらう若人の歌」(G.マーラー)にまた新たな生命が吹き込まれました。本番まであと2週間、メンバーはさらに高いクオリティーを追求していきます。
都心が2日連続の猛暑日となったこの日の練習には、約100人のメンバーが全国各地から集結。本番を想定したフォーメーションを組み、全員がマスクを着用して練習しました。
小林先生はOB四連に向けて「早稲田のグリーが一番うまいといわれるくらい、他とは全く違うクオリティー、格が全然違うものでなければいけない。長い間培ってきた皆さんの精神が、聴衆の心のひだに届いて感動させるようにしたい」と檄を飛ばされました。
練習では弱声の箇所に時間を割き、「音は小さいけど臓腑をえぐるような声で」「pp(ピアニシモ)からpを7つ8つまで行ってみたい」「ここからドラマが沸き起こるようなイメージで」などと独特の指示を連発。一人ひとりに歌わせたり質問を投げかけたりしてメンバーを乗せながら、時に自らピアノを弾いて歌ってみせて“コバケンカラー”に染め上げていきました。
小林先生が「皆さん、ありがとう。うれしい」と練習を終えると、メンバーから大きな拍手が沸き起こり、先生も「テノールファーストに拍手を!」「バリトンに拍手を!」などとパートごとに讃えて、演奏会本番が終わったかのような高揚感に包まれました。
最後に、昨年夏から練習指揮者を務めながらOB四連には出演できない川元啓司さん(S56卒)の労をねぎらい、全員から温かい拍手が送られました。