【現役四連】情熱的な演奏、聴衆の心を鷲掴みに

第73回東西四大学合唱演奏会が6月29日、大阪市のザ・シンフォニーホールで開催されました。早稲田大学グリークラブは男声合唱組曲「青いメッセージ」(作詩:草野心平、作曲:高嶋みどり)を、黒川和伸さんの指揮、渡辺研一郎さんのピアノで演奏しました。

ホールに掲げられた4団体のフラッグ

今回、4団体の先陣を切るワセグリは、エール交歓から気合十分。若干緊張感があったホールの雰囲気をパワフルな「都の西北」で吹き払い、一気に会場のボルテージを高めました。

第1ステージの単独演奏では、死と生をドラマチックに描いた組曲を、黒川さんの情熱的な指揮、渡辺さんの冷静さと情熱を巧みに描いたピアノ伴奏に、ワセグリの合唱が見事に呼応して、さらに感動的な演奏となり、聴衆の心を鷲掴みにしました。終曲「ごびらっふの独白」の最後の音が鳴り終わると、多くの聴衆から堰を切ったようにブラボーのコールが沸き上がりました。

ワセグリの楽屋に陣中見舞い

合同ステージは関西学院の広瀬康夫氏の指揮で、ゴスペルと黒人霊歌をバーバーショップスタイルで演奏。歌い手が客席を囲んで歌い、聴衆にも4パートに分かれて歌わせるなど、従来の型枠から外れた、歌い手も聴衆も全員で歌を楽しむステージとなりました。

ザ・シンフォニーホールの外観

4団体のオンステ人数はステージ順に、早稲田39名、同志社43名、慶應53名、関西学院42名。各団体とも1年生のオンステ者がいて、新たな戦力の加入に頼もしさを感じる演奏会となりました。