ボニージャックスの玉田元康さん(S32卒)が1月22日、ソロデビュー記念コンサートを東京・稲城市の稲城市立iプラザホールで開きました。現在90歳、5月には91歳になる玉田さんは、ボニーのハーモニーを支えてきたバスの歌声で、お馴染みのレパートリーのメロディーを歌い、聴衆から温かい拍手が送られました。3月にはソロCDも発売されます。
1958年に早稲田大学グリークラブ出身の4人で結成されたボニージャックスは今年で67年目。2003年にセカンドテノールが大町正人さん(S35卒)から吉田秀行さんに交代し、21年にトップテノールの西脇久夫さん(S33卒)、24年にバリトンの鹿島武臣さん(S33卒)が逝去され、現在は2人で活動を続けています。
コンサートはNPO法人国際童謡館の主催で、大庭照子館長の司会で進行。玉田さんは幕開けで「慕情」を豊かな声量で歌い上げ、続いて西脇さんが作曲した「あなたの笑顔」「男たちの子守歌」「愛その愛」の3曲を披露しました。小林俊介さん・順子さんの音楽ユニット「Bee-dama」によるピアノ、鍵盤ハーモニカ、パーカッションの情感あふれる伴奏がステージを彩りました。このあと「酒は涙か溜息か」「おやじの舟唄」「And I Love You So」を歌って、第1部を終えました。
第2部はボニーの吉田さんも加わり、2人で「ウインター・ワンダーランド」を歌唱。生前の鹿島さんも参加して収録したCDを流しながら、「旅愁」「故郷の廃家」を歌いました。玉田さんに花束が贈られ、司会の大庭さんが「玉田さんは第2の人生を見事に歩んでいます。これからまた新しいものが始まるのではないでしょうか」と呼びかけると、会場の聴衆から大きな拍手が起こりました。