フランスの歴史人口学者、エマニュエル・トッド氏は「日本の課題は人口減少と老化だ。親に対する子供の負担、子供に対する親の負担があまりに大きいために出生率が低い。それに代わるものを国が提供しなくてはいけない」と指摘しています。彼の処方箋は増税です。「日本人はもっと税金を払って、国がケアを担う方がメリットがある」
▼日本でも長野県下條村や岡山県奈義町が行政コストを削り、子育て支援を増やして出生率を上げました。多くの人が税金を払うことを「損」と思う世の中で、住民は目先の不利益を受け入れて、将来への希望を見いだそうとしています。
▼ワセグリOB会も会費納入のお願いをしています。心苦しいですが、今の納入状況ではOB会活動のみならず、現役の支援もままなりません。大学の合唱人口の減少は続き、現役の活動の個人負担はOB世代以上に大きくなっています。
▼あの関西学院グリークラブでさえ部員減少に悩み、OBの支援で回復させるのに10年を要しました。現役あってのOB会です。ワセグリも〝出生率〟を高めて持続可能な組織にするために、未来に希望を託す各位の行動に期待しています。