「縮小」ではなく「縮充」。毛織物をアルカリ性の液体の中でもむと、縮みながら肉厚になって肌触りが良くなります。人口減少で地域が縮んでも、住民参加によって生活を充実させれば、質感が良く温かい社会がつくれるはず――。全国で活躍するコミュニティデザイナーの山崎亮さんに教えてもらった言葉です。
▼山崎さんは人と人をつないで、地域の課題を住民自らが解決する地域再生を進めています。しかし見知らぬ同士で価値観や考え方も違う住民からアイデアを引き出し、合意形成させるには大変な手間と時間がかかります。それでも山崎さんは待ちます。「人のつながる力を信じるからです」
▼ワセグリには幸い、歌という強い「つながる力」があります。7月の還暦会ではS55卒の16人、現役の東西四連は50人弱と、決して多くない人数で見事な演奏を披露しました。まさに、充実した温かい響きを聴かせてくれました。
▼ 10 月21日には5年に1度のオールワセグリフェスティバル(AWF)が開かれます。合唱やOB会活動、同期会から遠ざかっている方も是非ご参加ください。つながる力を多くの仲間と実感したいと思います。