響き石(209号)


 群馬県高崎市の中心街から車で1時間、榛名山麓に広がる倉渕地区を訪ねました。ここに4月、小中学生が外国人講師らと共同生活を送りながら英語を学ぶ山村留学施設「くらぶち英語村」がオープンしました。
▼市は約4億円を投じて、豪華な寄宿舎を建設。全国から募集した22人の子どもたちは、地元の小中学校に通い、地区の行事にも参加して、過疎地域の活性化の役割が期待されています。
▼人口減少と超高齢化が進むなか、自治体の人口争奪戦が激しくなっています。子育て支援、教育などに特色や特典を打ち出し、人を呼び込もうとしています。高崎市の「英語村」もそのひとつですが、家族が移住するわけではなく、子どもたちも1年で去っていきます。必ずしも、持続可能な取り組みとはいえません。
▼幸い〝ワセグリ村〟は毎年、若い人が入って活気をもたらしてくれます。それでも様々な世代・立場の人の居場所、コミュニケーションの機会がなければなりません。新たに構築するオールワセグリネットワーク(AWネット)はハコ物を造るのではなく、お金もかかりません。でも、持続可能で血の通った組織にする毛細血管になるはずです。