響き石(212号)

本紙も今号が平成最後の発刊となります。5月下旬に出す次号新聞には新しい元号が欄外に刻まれます。
▼昭和から平成になった1989年の紙面をみると、演奏会のほか、演奏旅行、特ステ、クリスマスパーティーなど全員参加の行事が目白押しで、時代の熱気を感じさせます。新聞も年に10回発行していて、当時の編集子3人は編集作業をしながら改元を迎えました。現在のOB会役員にはその頃から活躍していた方が多くいて、頭が下がります。
▼昭和最後の日となった89年1月7日、新聞記者として首相官邸で激動の1日を過ごしました。新元号「平成」の額縁を間近で見たのは一生の思い出です。当時は「過労死」の恐怖にさいなまれ、とてもOB会どころではありませんでした。しかし2年前から新聞編集を任され、不思議な縁のようなものを感じています。
▼時代とともに、人も離合集散、新陳代謝を繰り返します。新しい時代に、ワセグリファミリーも新しい人材を必要としています。新たな担い手の登場に期待しながらも、OB一人ひとりが今できることを、改めて問い直していただけましたら幸いです。本年も何卒よろしくお願いいたします。