【応援席】上杉奈央子さん~たくさんの感動と感謝、活動再開へ希望持って

上杉奈央子さん

 お茶の水女子大学出身で、2010年からピアノ伴奏で関わらせていただいております。今年は合唱も思うように活動できず、皆様やるせないお気持ちで過ごされていることと思います。何か前向きなことを書きたかったのですが、当面の演奏会も延期になってしまったので、この機会に過去を振り返ってみました。
早稲グリOBの皆様との出会いは、合唱の世界との出会いでもありました。最初のきっかけはOB六連の練習ピアノです。女子校育ちで男性ばかりの環境に免疫がなかったこともあり、初めは男声合唱の圧倒的な迫力に若干怯えていましたが、皆さんとても優しく接してくださり、音取りのし方からお酒の飲み方まで(笑)、色々教えていただきました。その後少しずつ伴奏の経験を積み、仕事の幅を広げるきっかけを与えてくださった早稲グリの皆様には感謝しかありません。
世間知らずで集団行動が苦手な私にとっては、合唱のことだけでなく、人との付き合い方、特に目上の方とのコミュニケーションを学んだことは大きな収穫でした。女子一人で大目に見てもらっているのを良いことに、若い頃はずいぶん失礼な言動もしてきたと反省しております…。
中でも、OBメンバーズの皆さまとは何度か演奏会でご一緒させていただき、ここには書ききれないくらい、たくさんの思い出があります。最初に伴奏をさせていただいた2010年の演奏会では、終演後に寂しさが込み上げて、一人号泣していました。(そのせいかもしれませんが)一期一会のお仕事も多い中、定期的に呼んでいただき、10年経った今でも親しくさせていただいていることに改めて感動しています。
そんなOBメンバーズの皆様と、本来なら今頃は演奏会に向けて燃えていたはずなのに…と思うと何とも歯がゆいですが、この自粛期間を経て活動再開した日には、より一層充実した時間が待っていると期待しております! その日を楽しみに、希望を持って過ごしていきたいと思います。  (宮城県仙台市出身)