コバケン先生に恩賜賞・日本芸術院賞

芸術分野で優れた業績を上げた人に贈られる2020年度の日本芸術院賞に、指揮者の小林研一郎先生(80)ら6人が選ばれました。小林先生は特に業績が顕著として、日本画家の千住博氏(63)とともに「恩賜賞」も贈られます。授賞式は6月下旬に日本芸術院会館で行われる予定です。

小林研一郎先生

小林先生は日本における音楽文化の発展と国際的発信における功績が顕著であるとともに、教育面での貢献も大きく、音楽人として素晴らしいモデルになっていることが評価されました。そのエネルギッシュな指揮から「炎のコバケン」の愛称で親しまれ、早稲田大学グリークラブとも1970年代から数多く共演し、指導していただいています。

《小林先生のコメント》

皆様がコンサートに足を運んでくださる事が何よりの励みになって、この歳まで演奏活動を続けることができました。お客様に心から感謝を申し上げたく思うと共に、演奏活動を支えて下さったオーケストラのお一人お一人、スタッフの皆様にも深く感謝を致しております。

この度は名誉な賞を戴き、大変光栄であり大きな励みになります。 歳を重ねますと体力、知力など失うものも多いことは確かですが、登った階段だけ高みから見える景色もあることも又、確かなことであると信じて前に進みたいと思います。