3年ぶりの現役六連、平成J-POPメドレーに会場沸く

第71回東京六大学合唱連盟定期演奏会が5月1日、東京・池袋の東京芸術劇場コンサートホールで開かれました。新型コロナウイルス禍で3年ぶりの開催となった六連で、早稲田大学グリークラブは「16分で分かる! 平成J-POP史」(田中達也構成・編曲)を、学生指揮者の今井啓誓さん(4年)の指揮、久田菜美さんのピアノで演奏。約30人のメンバーが久々にマスクを外して、平成のヒット曲12曲を振付も入れて力強く歌い上げ、会場を沸かせました。

六連当日はあいにくの雨模様でした

「平成J-POP史」は2年前の第69回六連(中止)のために企画された曲です。

第71回六連のフライヤー

「川の流れのように」の重厚な無伴奏合唱で始まり、「I LOVE YOU」「さくら(独唱)」では、ソリストの見事な独唱に演奏途中で大きな拍手が起こりました。続く「世界に一つだけの花」「恋するフォーチュンクッキー」「U.S.A」では、お馴染みのダンス・振り付けで聴衆を楽しませ、とりわけ指揮者の今井さんの群を抜くキレッキレッの踊りが印象的でした。そして最後は玉置浩二の「田園」で「生きていくんだ それでいいんだ」との希望のメッセージを発信して締めくくりました。まさに「笑いあり、ネタあり、涙あり(?)のジェットコースターのような16分」(プログラムより)でした。

今回の六連は法政大学アリオンコールが不参加となり、5大学でステージを構成。コロナ禍を考慮して、恒例の合同ステージ演奏も見送られました。それでも久々のエール交換や男声合唱の競演に、会場は終始温かい拍手に包まれました。