合唱団ガイスマ、「ラトビア音楽の夕べ」を開催~「歌と踊りの祭典」150周年を記念

日本ラトビア音楽協会合唱団ガイスマは5月1日、「ラトビア音楽の夕べ 2023」を豊洲文化センターホールで開きました。今年、ラトビアで5年に1度開催される「歌と踊りの祭典」が150周年を迎えるのを記念して企画。佐藤拓さん(H15卒)の指揮、坂本雅子さん(声楽家)のピアノで、約30人のメンバーがラトビアの苦難の歴史や民族の魂、平和への祈りが込められた歌を高らかに歌い上げました。

佐藤拓さん(H15卒)の指揮、坂本雅子さんのピアノで演奏

第1部はラトビアで愛唱されている合唱曲、今年の歌の祭典のために作曲された新曲を、佐藤さんが1曲ごとに解説しながら演奏。第2部はラトビアの弦楽器クアクレの奏者の溝口明子さん、ヴァイオリンの秦進一さんによる音楽ユニット「ウズマニーブ」が、ラトビアの民謡8曲を演奏しました。

そして第3部では、ガイスマが歌の祭典で歌われる「空のこの地を讃えよ」「太陽、稲妻、ダウガワ川」「光の城」「わが祖国」の4曲を歌いました。合唱指揮を学ぶためラトビアに留学中の山﨑志野さんが一時帰国中で、急遽歌い手として参加。アンコールでは山﨑さんの指揮で、ラトビアの第2国歌とも呼ばれる民謡「Pūt, vējiņi」(風よ、そよげ)が歌われました。

300席の会場は歌手の加藤登紀子さん、駐日ラトビア大使館の関係者らも来場して、ほぼ満席となり、終始温かい拍手に包まれながら終演しました。

音楽ユニット「ウズマニーブ」も加わって、アンコールを演奏

ラトビアで1873年から始まった「歌と踊りの祭典」は、ユネスコの世界無形文化遺産に登録されています。合唱団ガイスマは2013年と18年の祭典に参加し、ラトビア人のいない唯一の合唱団として注目を集めました。今回も7月上旬に開催される祭典への参加を目指し、準備を進めています。