佐藤拓君の八咫烏

「すげえいい声で、めちゃくちゃハモる」八咫烏2nd Concert
声・歌唱力の秀でたプロの声楽家8人が集まると、どこかで自己主張が出るものだが、「八咫烏」は見事な一体感で完璧なハーモニーを響かせ続けた。「8人でここまで歌えるのか!」とただただ感嘆。だた、コンサートで聴衆を楽しませるという意味で、後半のプログラムがマニアック過ぎなかったか。フィンランドもドイツロマン派も文句なしの演奏ながら「皆が知っている曲をこんない見事に歌えるのか」と感じさせる部分が欲しかった。そういう意味で1ステ「河童のうた」は秀逸。継続して聴衆を通わせるために「ポピュラリティ」の重視が一つの課題だと感じた。この点では「歌譜喜」の方が、聴衆により高い満足感を与えていた。超多忙な佐藤拓君の応援に、稲グリやガイスマのメンバーが十数名来ていた。「体だけは気をつけて欲しい」と松原千振さんに話したら、うなずいておられた。