【近況・遠境】山脇さん(H10卒)7度目の金賞 お江戸コラリアーず 全国大会で最優秀

山脇卓也さん(H10卒)が指揮をする男声合唱団「お江戸コラリアーず」(通称・おえコラ)が、2016年11月に鳥取市で開催された第69回全日本合唱コンクール全国大会(大学職場一般部門・同声の部)で7度目の金賞を受賞、最優秀団体として文部科学大臣賞も受けた。受賞は09年から8年連続(14年は銀賞)となる。
 コンクールでは信長貴富さんに委嘱し、16年8月の演奏会で初演した「無伴奏男声合唱のためのCredo」を約80人(ワセグリ出身は5人)で熱唱した。山脇さんは「最多で20声部に分かれる難曲をやり切った。受賞は曲が素晴らしかったことに尽きる」と話す。
 「練習1回ごとに参加費1000円」。おえコラが1998年の結成以来、続けている運営方法だ。「多忙な世代が時間をやりくりしながら、自由に集まれるユルい環境から始めた」(山脇さん)。
 20~30歳代中心のメンバーは毎年、転勤や卒業で3分の1が入れ替わるが、「全員が主役。うまい人に頼らず、一人ひとりが責任を持つ」をモットーに実力を高め、05年の東京都コンクールの金賞受賞以降、コンクール入賞の常連団体になった。
 山脇さんはおえコラのほか、女声、混声など4つの合唱団を指導している。今は少し遠ざかっているワセグリに「今回のコンクール課題曲のコダーイ作品を、ワセグリは1960年代に歌っていた。常に先進的な合唱団であり続け、現役・OBとも柔軟で、良い意味でしがらみがないのが素晴らしいと感じます」とエールを送ってくれた。
杉野耕一(S59卒)