ワセグリOB会サイトと稲グリ新聞5月30日号に「あの時あの歌 2008年『酒頌』」を寄稿した星雅貴さん(H20卒、元学生指揮者)が6月16日、杉並公会堂で、「酒頌」の初演を指揮していただいた山田和樹先生と、卒業以来11年ぶりに再会しました。
きっかけは5月下旬、発刊前の稲グリ新聞のゲラが山田先生に渡り、記事を読んだ先生が星さんの携帯電話に「良い記事を書いてくれて、ありがとう」と電話されました。その際に、先生は東京混声合唱団の「杉並特別演奏会2019」に誘い、仙台市に住む星さんが上京して、再会が実現しました。
終演後、仙台土産を持って楽屋を訪ねた星さんに、山田先生はいきなり「当時の彼女はどうした――!」とキツい?ジャブ。関係者でごった返すなか、しばし時間をとってくださり、旧交を温めました。
山田先生は「記事を読んでガラケーを見たら、星君の電話番号が残っていた。ワセグリの縁って、不思議ですね」と笑顔で振り返りました。星さんは「これほどのスーパースターになっても、僕たちのことを忘れず、気にかけてくださっている。先生の心の大きさ、懐の深さに、ただただ感無量の思いです」と話していました。
この日の東京混声合唱団の演奏会は、谷川俊太郎さんの詩による合唱曲を、杉並児童合唱団も出演して演奏しました。谷川さんを客席にお迎えして、混声合唱曲集「地平線のかなたへ」(木下牧子作曲)、「ハウルの動く城」より「世界の約束」(久石譲作曲)、「死んだ男の残したものは」(武満徹作曲)などを演奏。アンコールには「鉄腕アトム」を歌って、大きな拍手の中、終演しました。
山田先生の今回の帰国公演は、6月9日の長崎県佐世保市での東混演奏会に始まり、12日のレコーディング、13日の読売日本交響楽団定演、15日の岐阜市「第九」演奏会、16日の杉並特別演奏会と超過密スケジュール。先生は16日夜に日本を発ち、ベルリンへの帰途につかれました。