お江戸コラリアーず 充実・安定の演奏

ワセグリOBらが参加している合唱団お江戸コラリアーずの第20回演奏会が10月10日、ウェスタ川越大ホールで開催されました。山脇卓也さん(H10卒)、村田雅之さんの指揮で、充実したプログラムの4ステージを歌い切りました。

お江戸コラリアーず演奏会のパンフレット

第1ステージで、三宅悠太氏に委嘱した男声合唱のためのコラール「祈りの海」を初演。潮の満ち引きをイメージした二群のヴォカリーズから打楽器、トゥッティ(総奏)と変遷しながら、深い祈りを表現しました。続く第2ステージの男声合唱組曲「吹雪の街を」(多田武彦作曲)では、安定したハーモニーを聴かせてくれました。
第3ステージは、東日本大震災、コロナ禍の中で生まれた合唱作品を取り上げたアラカルトステージ「明日へ続くウタ」。ワセグリ現役が昨年の定期演奏会で初演した「ゆめ」などを演奏しました。
そして第4ステージは男声合唱組曲「ティオの夜の旅」(池澤夏樹作詩、木下牧子作曲)で締めくくりました。山脇さんは「オンステメンバーも普段の7割、来場者もかなり少ないのが現状です。しかし学生たちの演奏機会を守るためにもコロナ禍の中でも質の高い合唱演奏を続けていきたい」と話しています。
コロナ禍で多くの合唱団が活動を制限されているなか、これほどの充実したプログラム、完成度の高い演奏は驚異的です。男声合唱界のトップランナー、お江戸コラリアーずの面目躍如といえるでしょう。         (編集部)