【応援席】髙橋たきさん~歌声聴いて青春に戻る、オケや地域活動でも縁

髙橋たきさん

2013年、サントリーホールでの小林研一郎先生指揮の演奏会に呼んで頂いたのがワセグリOB会との出会いです。「都の西北…」の校歌、「水のいのち」などの合唱に衝撃を受けました。故郷の大学の男声合唱団を思い出し、子供時代にフラッシュバック致しました。それからは姿勢をピシッと決めて歌われるワセグリに魅せられ、尊敬と羨望の虜です。

中学からの友人、金岡隆さん(S42卒、20年逝去)とのご縁で、金岡さんが担当されていた稲門祭、所属されていた倶楽部グリーの演奏会には必ず伺って、現役そのままの歌声に酔い、一時青春に戻りました。
鮮烈に印象に残っているのは17年のオールワセグリフェステイバル(AWF)。凄い迫力に驚きました。2階席でも歌われていたのです。また19年の稲門祭での「第九」です。早稲田大学交響楽団校友オーケストラも初めて聴かせて頂きました。
私は指揮者長野力哉先生が創設したリキ・フィルハーモニッシェス・オーケストラに所属しています。リキオケは15~20年、ブルックナーの交響曲を1番~9番まで長野先生指揮で連続演奏致しました。9番と合唱曲「テ・デウム」で、バス歌手・東京稲門グリークラブのヴォイストレーナーの宇野徹哉先生と共演しましたことは素晴らしい思い出です。毎回倶楽部グリーの方が聴きに来てくださり金岡さんからは「9番が一番良かった」との感想を頂きました。
応援席で憧れと青春を頂いていた私は、他の繋がりにも気付きました。第3回AWFに、リキオケがお世話になっている外苑ビデオプロモーションが入っていたのを知り、DVDを贈って頂けたのは奇跡です。
グリーOB会は今年、創立70周年を迎えられます。私は住んでいる鎌倉市で、ボランティアで参画している鎌倉婦人子供会館も来年70周年です。この期に若い方の応援プロジェクト「かまくらの風クラシック音楽コンサート」を始めました。会館草創の頃には、早稲田慶応合同演奏会が行われたと機関誌にあります。
本欄寄稿の依頼に躊躇いましたが、お声がけを光栄に思い、オケでヴァイオリン担当ながら肉声が好きゆえ、お受け致しました。
先日のOB六連は久しぶりの生演奏。早稲田が校歌もハーモニーも一番素晴らしく心が震えました。大学グリークラブとOB会の弥栄をお祈り致します。
(富山市出身)