現役六連、ロックで会場沸かせる~4年ぶりの合同演奏、約100人が熱唱

第72回東京六大学合唱連盟定期演奏会が5月6日、埼玉県川越市のウェスタ川越大ホールで開催されました。早稲田大学グリークラブは「WASEGLEE ROCK FESTIVAL!!」と銘打ち、田畠佑一氏の編曲・構成・ピアノ、篠崎智氏のドラム、池田守さん(3年)の指揮、上間創さん(4年)のギターで、30人余りのメンバーが邦楽ロック・ポップスの名曲メドレーを演奏し、会場を沸かせました。

4年ぶりに行われた合同演奏ステージは、新型コロナウイルス禍で中止となった2020年六連で委嘱初演する予定だった、男声合唱とパーカッションのための「この日を捕えよ」(作詩:谷川俊太郎、作曲:田中達也)を、山脇卓也さん(H10卒)の指揮、篠崎智氏のパーカッションで、約100人のメンバーが歌い上げました。アンコールはクイーンの「ボヘミアン・ラプソディー」を歌い、大きな拍手の中、終演しました。

今年の六連も各団のメンバーの減少が顕著で、早慶両団が30人台、それ以外はいずれも10人前後でした。それでも各団とも少人数のハンディを感じさせない演奏を披露してくれました。学生合唱団にとって、コロナ禍との闘いはこれからが本番といえるのかもしれません。

最初のエール交歓では、法政大学アリオンコールが1人しかオンステできなかったため、5大学の演奏の後、全員で法大校歌を合唱し、ひときわ大きな拍手が起きました。

合同演奏指揮の山脇さんは会場の聴衆に「今回の合同演奏は100人を切っていて、僕が現役だった時の約260人の4割。ぜひ再生に向けて力添えを、これからも六連を応援してください」と呼びかけました。

このほかのステージは以下の通り。

◇立教大学グリークラブ

男声合唱組曲「柳河風俗詩」(作詩:北原白秋 作曲:多田武彦)

指揮:高坂徹

◇東京大学音楽部合唱団コールアカデミー・法政大学アリオンコール

Ave caput Christi    Domine Deus Caelestis    Haec,quae ter triplici

(作曲:Christopher Tye-Oriandus Lassus)

指揮:有村祐輔

◇明治大学グリークラブ

男声合唱とピアノのための組曲「鎮魂の賦」(作詩:林望 作曲:上田真樹)

指揮:佐藤賢太郎 ピアノ:村田智佳子

◇慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団

男声合唱とピアノのための「詩人の恋」より(作詩:H.ハイネ 作曲:R.シューマン)

指揮:金岡翼(学生) ピアノ:濱野基行