響き石(232号)

2024年の干支は甲辰(きのえ・たつ)。「干支の活学」(安岡正篤著)によると、甲という字は草木の芽が種の殻を破って頭を出した象形文字で、旧体制を破って革新の動きが始まることを意味しています。辰という字は、理想に向かって辛抱強く、かつ慎重に、いろいろな抵抗や妨害と闘いながら歩を進めていくという意味だそうです。
▼したがって甲辰の年は、「昇り竜」のごとき上昇気流ばかりではなく、様々な困難と向き合いながら、慎重に伸びていかなければならない年ということができます。今、世界で政治も経済も旧体制が壊れつつありますが、それに変わる新しい体制の姿はまだ見えてきません。日本でも、元日に能登半島地震が起き、多難なスタートとなりました。
▼ワセグリOB会も新体制になりました。組織運営では会費納入者の拡大、財政の安定化、世代交代など課題は山積していますが、より多くのOBが参加しやすい環境を整えていきます。現役グリークラブもコロナ禍で部員が激減して、体制を立て直すにはむしろこれからが正念場といえます。多くの皆さまの協力を得ながら、今年も着実に前進していきたいと思います。