ワセグリ送別演奏会~卒団生と新体制の船出を祝う熱演

早稲田大学グリークラブは3月1日、第73回送別演奏会をさいたま市の彩の国さいたま芸術劇場・音楽ホールで開催しました。入学時から新型コロナウイルス禍に悩まされながら4年間を全うした卒団生の新たな門出を祝い、新体制がスタートしました。

今回の送別演奏会は、長年使用してきた杉並公会堂が修繕工事で休館中のため、埼玉に場所を移して有料(1000円)開催となりました。

最初の卒団生・現役生合同ステージは「早稲田大学グリークラブ愛唱曲集」。応援歌や「最上川舟唄」「なごり雪」「斎太郎節」などで卒団生が見事なソロ、ゾリを聴かせてくれました。

卒団生9人によるステージ

続く第116代卒団生ステージは「7/10」と題して、卒団生10人のうち9人が上間創さんの指揮で、思い出の曲を演奏。コロナ禍に翻弄されながら、歴代最少の人数で苦境を乗り切った思いを歌に込めました。

新体制となった現役生ステージは、無伴奏男声合唱曲集「じゆびれえしよん」(信長貴富作曲)を、井上拓海さん(新4年)の指揮で演奏しました。30人余りのメンバーが、山村暮鳥の「雪景」「貧賤抄」「光明頌栄」など幻想的な詩風や世界観を色彩感豊かに歌い上げ、終曲はバリトンとテナーのソロが歌う旋律を不気味な和音のコーラスが包み、やがて熱量の高い歌声でフィナーレを迎えました。

最後には再び卒団生も加わって「紺碧の空」「遙かな友に」「酒頌」「Sound Celebration」を合唱、そして「早稲田の栄光」を歌って締めくくりました。

六連はミュージカル、四連は「青いメッセージ」

今後、現役グリークラブは5月4日(土)の第73回東京六大学合唱連盟定期演奏会(パルテノン多摩大ホール)で、「ワセグリミュージカルメドレー」(編曲・ピアノ:久田菜美、指揮:三好草平)を演奏。6月29日(土)の第73回東西四大学合唱演奏会(大阪 ザ・シンフォニーホール)では、男声合唱組曲「青いメッセージ」(指揮:黒川和伸、ピアノ:渡辺研一郎)を歌います。多くの方々のご来場をお待ちしています。