新潟市の高校教諭、栗川治さん(S57卒)が、昨年7月にがんのため59歳で逝去された清美夫人をしのぶ遺稿追悼集「愛とユーモアの保育園長」(新潟日報事業社、1300円+税)を自費出版しました=写真。
清美さんは目の不自由な栗川さんの教員生活と社会活動を支え、3人の子どもを育てながら、保育園長、指導保育士として亡くなる4カ月前まで保育の現場で活躍されました。
400ページ近い遺稿追悼集は「死を悼む」よりも「生を記録し、顕彰し、祝福する」ことに主眼を置いて編集。職場仲間や同級生、地域の人々の多数の寄稿とともに、清美さんが書いた保育園の「クラスだより」「園長だより」も掲載して、その実直な仕事ぶりを伝えています。
そして、栗川さんとの結婚にまつわるエピソード、2人の往復書簡や家族とのメールのやりとり、亡くなる数日前の家族との会話も収録するなど、最後まで明るく生きた清美さんの姿を克明に記録しています。それらには、かけがえのない夫婦、家族の歩みが凝縮されています。(編集部)
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