今年も台風15号、19号などの風水害が日本列島を襲い、各地に大きな爪痕を残しました。「ソレソシレ」の音階で鳴る緊急速報メールが多くの人の携帯電話に届いたことと思います。
▼今回、気象庁は台風19号が上陸する3日前に、最大レベルの警戒を呼びかけ、交通機関もいち早く計画運休を発表しましたが、想定を上回る被害が出て、多くの人々が逃げ遅れました。
▼情報通信手段が発達しても、情報が伝わらなかったり、人がその通りに動かなかったりすることがあります。犠牲者が少なかった被災地をみると、町内会などのネットワークが健在で、住民同士が声をかけ合って早めに避難したケースが多かったように思いました。
▼ワセグリOB会も一斉メール、SNSを活用していますが、OB一人ひとりにお届けする稲グリ新聞は今なお重みがあると感じています。新聞が「転居先不明」で戻ってくると、同期や周辺の年次に呼びかけて〝捜索〟します。こうした作業があって、OB会のネットワークも維持されます。やはり顔の見える関係にまさるものはないと実感します。また演奏会や行事で多くの方にお目にかかるのを楽しみにしています。