東京稲門グリークラブの第9回定期演奏会が9月25日、東京・蒲田の大田区民ホール・アプリコ大ホールで開催されました。新型コロナウイルスの感染拡大で、2度の延期を経て1年遅れで開催された定演で、21人のメンバーがコロナ禍を吹き飛ばすような力強い歌声を披露して、聴衆から大きな拍手を受けました。
第1ステージは「アカペラ男声合唱の響き~ドイツロマン派と髙田三郎~」。佐藤拓さん(H15卒)の指揮で、メンデルスゾーンの「Beati mortui」「Periti autem」、ラインベルガーの「アヴェ・マリア」のほか、髙田三郎の男声合唱組曲「季節と足跡」を演奏。オンステメンバーはマスクを着用しないかわりに、1.5m以上間隔をあけて歌いました。
続いて賛助出演した混声合唱サークル フロイデン・クライスがミュージカル「オペラ座の怪人」メドレー(指揮:泉智之、ピアノ:五十嵐美香)、日本ラトビア音楽協会合唱団ガイスマがラトビア歌の祭典セレクション(指揮:佐藤拓、ピアノ:坂本雅子)を演奏し、花を添えました。
第4ステージは「どうしたってんだ!劇場 ~ 何だ。何だ。何が始まろうてんだ!」と題する特別ステージ。佐藤さんの指揮、佐藤美佳さんのピアノで、コロナ禍の間に蓄積されたメンバーの「歌うこと」への想いを曲にぶつけるような形で繰り広げられました。「Blow The Man Down」では指揮の佐藤さんが突然、客席に振り向いて独唱を始め、ミュージカル「キャッツ」より「Memory」、「マイフェアレディ」より「君住む街角」、「お富さん」「千曲川」と、バラエティー豊かな曲のメドレーをユーモラスに演奏しました。
最後にはミュージカル「レ・ミゼラブル」より「民衆の歌」を、メンバーによる訳詞と独自の振り付けで歌い上げ、困難を乗り越えて合唱を続けていく心意気を示して、会場から大きな拍手が起こりました。
最終ステージはメンバーに、稲門グリークラブ・シニア会会長の浅妻勲さん(S29卒)ら4人のOBが加わって、ワセグリのクラブソング「輝く太陽」や「紺碧の空」「最上川舟歌」「遙かな友に」の愛唱曲を演奏。アンコールに中島みゆきの「時代」を歌って閉幕しました。
コロナ禍で長期の活動自粛を余儀なくされながら、オンライン練習、対面練習の再開など数多くの努力を重ねて歌を取り戻し、定演開催にこぎつけたメンバー、関係者の各位に大きな拍手を送りたいと思います。
合唱ができる喜び かみしめる~混声団体・OBとも歌う機会共有
コロナ禍の中、東京稲門グリークラブは9月25日に第9回定期演奏会を東京・蒲田の太田区民ホール・アプリコ大ホールにて開催いたしました。演奏会にご来場いただいた皆様には厚く御礼申し上げます。
東京稲門グリークラブは2001年の早稲田大学グリークラブOB会の規約変更に伴い、常設の音楽団体を残そうと首都圏在住のOBが集まり、発足いたしました。
04年に第1回定演を開催以来、隔年毎に定期演奏会を開催してきました。しかしながら昨年からのコロナ禍により、毎週火曜日に借用していた練習会場が利用できなくなり、昨年9月に予定していた定演も1年間延期せざるをえなくなりました。
第6回演奏会より合唱パフォーマンスを取り入れており、第9回も当初はミュージカル歌合戦のようなステージを創ろうなどと企画しましたが、途中で無理と判断。今回は歌うこと、合唱が出来る喜びをかみしめる演奏会としました。我々と同じように歌う場が減ったであろう団体を賛助でお呼びし、また合唱に参加する場を失ったグリーOBに声をかけて一緒に歌うステージも企画しました。
コロナ禍により毎週借りている練習会場が閉鎖されたため、Zoomによる音取り・音合わせでスタートしましたが、合唱アンサンブルにならない苦しみを味わいました。対面練習も再開しましたが、個人個人の諸事情により練習参加人数の減少は避けられませんでした。
団員は例年の約半数でのオンステとなりましたが、コロナ禍にめげずに来ていただいたお客様の後押しもあり、それなりの演奏が出来たのではないかと思います。
演奏会は終了しましたが、第10回の定演に向け、我々は新たなスタートを切ります。年内はZoomによるオンライン練習と月1回の対面練習をします。どうかパソコンやスマートフォンで参加してみてください。mizota283@gmail.comまで連絡をください。歌う機会がなくなり、でも歌ってみたい方、いつでも門戸を広げて待っています。
幹事長 溝田俊二(S48卒)