【現役六連】ミュージカルメドレー 高らかに

第73回東京六大学合唱連盟定期演奏会が5月4日、東京・多摩のパルテノン多摩大ホールで開催されました。早稲田大学グリークラブは「ワセグリミュージカルセレクション」を、三好草平氏の指揮、久田菜美さんの編曲・ピアノで演奏し、会場を大いに沸かせました。

4番目に登場したワセグリのステージは、暗転の状態から、指揮者、ピアニストがとも白い衣装で登場し、「レ・ミゼラブル」の「民衆の歌」から厳かにスタート。やがて「コーラスライン」より「One」、映画「グレイテスト・ショーマン」の曲から、坂本九の「見上げてごらん夜の星を」につなげました。

後半は「サウンド・オブ・ミュージック」より「私のお気に入り」「ドレミの歌」「すべての山に登れ」のお馴染みの名曲を、6人のソロを繰り出しながら、エネルギッシュに演奏。最後は再び「民衆の歌」を高らかに歌い上げてフィナーレとなり、会場から一際大きな拍手と「ブラボー!」の連呼が起こりました。そしてアンコールとして「斎太郎節」まで歌って締めくくりました。

今年の六連は法政大学アリオンコールが久々に11人(女性や1年、他大学も含む)で単独ステージを組み、六大学がそろいました。このほかの団体のオンステ人数は早稲田25、慶應30、明治18、立教10、東大13。いずれも少人数ながら力強い歌声を披露してくれました。

最後の六大学合同ステージは「くちびるに歌を」(信長貴富作曲)。真下洋介氏の指揮、小田裕之氏のピアノで、約100人が歌うことの喜び、コロナ禍からの再起を目指す思いにあふれた熱い演奏となりました。アンコールは同じ信長作品の「楽譜を開けば野原に風が吹く」で、大きな拍手を受けながら終演しました。

ワセグリは6月29日(土)、第73回東西四大学合唱演奏会(大阪 ザ・シンフォニーホール)に出演。男声合唱組曲「青いメッセージ」(作詩:草野心平、作曲:高嶋みどり)を、黒川和伸氏の指揮、渡辺研一郎氏のピアノで演奏します。