ドンクサック合唱団音楽会~「縄文」を15人で爆唱

ワセグリのOBらで構成するDon Kusak(ドンクサック)合唱団の第29回自前音楽会(入場無料)が6月21日、北区赤羽会館講堂で開催されました。15人のメンバーが持ち前のパワフルな歌声で、大曲「縄文」(作詩:宗左近、作曲:荻久保和明)を〝爆唱〟し、聴衆の度肝を抜きました。

15人のメンバーで「縄文」を圧倒的スケールで合唱

第1ステージは「From The Sunny South」(作曲:S.フォスター、編曲:福永陽一郎)。「ケンタッキーの我が家」「草競馬」「夢見る人」「金髪のジェニー」「おおスザンナ」「オールドブラックジョー」などフォスターの歌曲を、宍戸誠さん(H05卒)の指揮、西川秀人氏のピアノで演奏しました。

第2ステージは「酒・酒・酒!さて、お酒というものは計り知れない謎だ」。「気分爽快」(森高千里)、「乾杯の歌」(オペラ「椿姫」より)、「パリの散歩道」「酒とバラの日々」など酒にまつわる名曲を、宍戸さんと永島健一さんの指揮で、ソプラノの鳥居由奈さんも加わって華やかに歌い上げました。

最終ステージはワセグリが1983年の男声版委嘱初演以来、何度も歌ってきた「縄文」。永島さんの指揮、83年の初演時と同じ西川氏のピアノで演奏しました。少人数とは思えない声量で「透明」「曙」「行進」と、死者のさまよえる魂を呼び醒ます叫びを、鮮やかに、ダイナミックに表現しました。

終曲の「波の墓」ではベースの三浦信さん(H06卒)がソロを務め、祈りの心を昇華させながら終演し、聴衆から大きな拍手が起こりました。

会場には作曲者の荻久保和明先生も駆けつけ、演奏後にステージでスピーチされました。