現役送別演奏会、それぞれの新たな出発

早稲田大学グリークラブは2月17日、第72回送別演奏会を杉並公会堂大ホールで開きました。4年間の大半を新型コロナウイルス禍に悩まされながら最後まで完走した卒団生の新たな門出を祝い、新体制の船出をアピールしました。

現役生ステージの「いつからか野に立つて」

最初の卒団生・現役生合同ステージは「早稲田大学グリークラブ愛唱曲集」。「アカシヤの径」「なごり雪」「斎太郎節」などで卒団生が見事なソロ、ゾリを聴かせてくれました。

続く第115代卒団生ステージは「明日は送別演奏会」と題して、卒団生16人が今井啓誓さん(新OB)の指揮で、思い出の曲を演奏。学生生活の大半をコロナ禍に翻弄されながら歌い続けた思いを歌に込めました。

卒団生16人によるステージ

新体制となった現役生ステージは、男声合唱組曲「いつからか野に立つて」(作詩:高見順、作曲:木下牧子)を、上間創さん(新4年)の指揮で演奏しました。30人余りのメンバーが、悲しみや憎しみ、生きづらさといった負の感情を昇華させ、緩と急、シリアスとユーモラスを対比させながら、生への希求と希望につなげていく過程を鮮やかに表現しました。最後は再び卒団生も加わって「紺碧の空」「ウ・ボイ」「酒頌」「早稲田の栄光」を歌って締めくくりました。

卒団生と現役生によるステージストーム

六連はロック、四連は三宅悠太作品を演奏

今後、現役グリークラブは5月6日(土)の第72回東京六大学合唱連盟定期演奏会(ウェスタ川越大ホール)で、単独ステージ「WASEGLEE ROCK FESTIVAL!!」(指揮:宮崎歩)、合同ステージ「この日を捕らえよ」=指揮:山脇卓也(H10卒)を演奏します。

6月24日(土)の第72回東西四大学合唱演奏会(東京芸術劇場コンサートホール)では、単独ステージで「三宅悠太男声合唱作品ステージ(仮)」(指揮・作曲:三宅悠太、ピアノ:渡辺研一郎、一部委嘱初演)、合同演奏ステージ で男声合唱組曲「終わりのない歌」( 指揮:高谷光信、ピアノ:渡辺研一郎)を歌います。多くの方々のご来場をお待ちしています。